僕は毎日ガムを噛みながらお仕事しています。最近は様々な種類のものがありますが、ガムと言えばやはり定番のロッテガムではないでしょうか。
そしてこのクールミントガムのパッケージ、あまりにもお馴染み過ぎて普段は気にならないのですが、改めて見ると凄く良いデザインだな~と思ったので調べてみました。
誕生から50年経とうとするクールミントガムは、全ての世代に渡って三日月をあしらったロゴタイプを守り続けており、過去数回のデザインチェンジが行われています。
このパッケージが大きく変わったのが1993年で、このときグラフィックデザイナーである佐藤卓氏の手掛けたデザインが、現在も使用されています。佐藤氏はそれまでとは違った新しいデザインを提案しており、細部を見るとずいぶん変わっているのに、全体を見ると昔からの製品の印象との違和感を感じません。伝統を継承しつつ、いつ見ても色あせない新鮮さを感じられます。
右から2番目のペンギンが手を上げているのは、「集団行動を象徴してる」など数々の噂があったそうなんですが、これはかつて一緒に描かれていた鯨への感謝の念を表しているのだそうです。真実はどうあれ、これが色んな所で噂になることで、デザインが人々のコミュニケーションの手段となり、製品への興味をそそる結果になったんだと思います。
他にもこういう遊び的なメッセージがデザインされている製品は多く(コアラのマーチとか)、デザインする側にとっても、こういうメッセージを忍ばせるのが密やかな楽しみだったりするんですよね。
このクールミントガムのパッケージデザインは、全体的に決して派手ではない真面目なデザインだと思います。真面目にデザインされているんですが、楽しんでデザインしてるんだな〜っていうのが伝わってきます。そういった適度な緊張感と遊び心によって、このような素晴らしいデザインが生み出されたのだと思います。
デザイナー:
Taku Satoh Design Office
製品サイト:
ロッテ – クールミントガム
参考記事:
ニッポン・ロングセラー考「ロッテ グリーンガム&クールミントガム」 – COMZINE by NTTコムウェア
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