先週の土日、京都行きと合わせて大阪のサントリーミュージアムで開催中の『井上雄彦 最後のマンガ展 重版〈大阪版〉』へ行ってきました。井上雄彦さんと言えば、『スラムダンク』や『バカボンド』『リアル』などの人気漫画の作者、ということもあり会場内は長蛇の列で大盛況の様子。
この展覧会は、まさに「空間を使ってマンガを読む」といった感じで、区切りや間の取り方、突然の展開が凄く効果的で、視線の誘導、どう見せたいかがしっかり計算されているもんだなぁと感心させられました。また、床や壁面、パッと見ても気づかない細かいところにまで手が加えられていて、展示会場すべてが物語の世界観に包まれているようでした。
作品のほうは白と黒の墨絵やペン画が殆どで、水墨画とマンガが結びついたような印象で、余白の使い方など白がもつ力、黒がもつ力、新しい日本絵画の可能性、力強さに圧倒されました。
特に、こういった白と黒のテーマは元々大好きな世界観でしたが、今回見せ方や表現の面でもデザイン制作の勉強になったと同時に、改めて表現することの奥深さも感じました。
唯一心残りは、私的事情のためショップでグッズ類を買えなかったことです。やはり事前の準備は大事ですね…
■公式サイト:
Inoue Takehiko: The Last Manga Exhibition in Osaka■期間:
2010年1月2日(土)~3月14日(日)■開催場所:
サントリーミュージアム[天保山] 大阪府大阪市港区海岸通1-5-10
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